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執筆者の写真かがわ 子ども安全ネット

善通寺市で保育士向けに事故予防の研修を実施しました。

毎年,子ども安全ネットかがわが担当させていただいている保育士研修。

今年は市からのリクエストで,事故予防をテーマに当会副代表の岡まゆみさんが

約40名の保育士の方々に,事故発生のメカニズム,人間のバイアス,注意力「見落としはなぜ起きる?」などについて,お話させていただきました。


事故をゼロにすることはできませんが,

「大きなリスクを小さくする」

「防げる事故は防ぐ」

をテーマに学びました。





また,子どもの視界を体験できるチャイルドビジョンというツールを使って

6歳未満の子どもたちが見ている世界を体験していただきました。

思ったより,左右,上下の視野が限られており,横や斜め前から話しかけられても

保育士の先生の姿が子どもの視界に入らないことやすぐ目の上にある鉄棒などに気づかず

ぶつかってしまうことなどを体感していただきました。



参加された方から以下のような感想をいただきました。


・色々なバイアスがあること,その意味を知ることができた。

 日頃感じたことのある気持ちに名前があって,そのバイアスが重なることで事故が起きるんだと感じ,考え直さなければと思った。

・日頃,子どもの目線に立って考えようと思っていたけど,チャイルドビジョンを試して,思いに寄り添うだけでは事故は防げない,どのくらいの感覚で世界が見えているのかを考えることで,防ぐことにまた一つ近づくのだと感じた。

・保育士を守るリスク管理(起きた出来事を説明するための記録の大切さ)については,園で共有します。

・毎月行っているヒヤリハット会議で,なぜなぜ分析を取り入れ,職員間で話し合っていきたい。

・常識の度合いは人によって違う,「言わなくても分かるだろう」と思わず,相手に伝わる伝え方を工夫していきたい。


人間の注意力には限界があります。

重大な事故による傷害から子どもたちを守るための仕組み作りについて,今後も私たち大人一人一人ができることについて考えていきたいと思います。



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