丸亀市の教育長に面会して、サッカーゴール転倒事故が繰り返されないように、固定のチェックをしてもらいたいという要望書をお渡ししてきました。各学校に周知して、固定のチェックがされているかどうか報告をいただくことになりました。
【要望内容】
<ゴール等の転倒を予防するために>
提言1
:ぶら下がらない、懸垂しない
固定されていないゴールのクロスバー(横木)やネットに一人でもぶら下がるとゴールが転倒する危険があります。バーやネットは子どもがぶら下がりたくなる形状です。また、テレビで見るサッカーの試合で選手が得点に歓喜してバーにぶら下がっているのを見て、子どもが真似をすることも考えられます。テレビ中継されている試合では、ゴールは確実に固定されているので、固定されていないゴールで同じことをしないよう子どもたちに注意喚起してください。
提言2
:杭で固定する(次善策:100kg以上の重りで固定する)
人は跳びつきたくなる・揺らしたくなる欲求があるので、一人が跳びついても(40kgf発生)転倒しにくいようにします。突風(瞬間最大風速 30m/秒で、平均風速だと15~20m/秒)では100kgfの力がかかります。
ゴールの奥行が60cm程度と危険なゴールも存在しています。
簡単に固定できる製品(重りや杭)が開発・販売されていますので、こういった製品を利用する必要があります。
提言3
:移動は教員が安全を確保した上で行う
ゴールを倒すこと自体がきわめて危険な作業です。転倒時は、1.8トン(アルミ製)~3トン(鉄製)程度の力が発生する危険があります。これは頭蓋骨骨折するレベル(350~500kgf)を大きく上回る力で、実際に亡くなった方も多数います。移動のためにゴールを倒す作業は、本来設置業者が行う危険な作業です。生徒に運搬させず、教員が安全を確保した上で行うようにしてください。
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